引越し、はじまる

今日から引越しがはじまります
移行期間が金曜日まであるので、だばだばしながら、家具もまだなにもない空っぽの部屋にうつっていくのです。
お昼からだから、今、午後休をとる先輩の待ち。

家具は会社のお金で買うことができました。帰国する際に返して、次に赴任してきたひとに回すみたいです。
(今、人数を増やしているらしく、我々の分はなかった…新品使えるやったー)

会社で購入をおすすめされるお店があって、それがわりと郊外にあったので、先週の土曜にいってきたのですが、マジショートトリップでした。
窓から見える景色が、今まで見て来たものと違くて、古く汚なめでラクガキだらけの地帯に入っていき、「悪いやつらは大体友だちゾーンだ」などと言い合いました。

途中で、特急列車?みたいなものに乗り換えました。新幹線みたいな座席です。
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車掌さんが、券を顔の形にくりぬいてくれたりしました。
たぶん、旅行者だと思われたんだろう、すごい嬉しかった。すごいかわいい。

そして、家具屋についたのですが、でっかい家具屋を想像していたら、従業員が店主とその妻ふたりだけの、めっさちっさいお店でした。
店主のおっさんの話が長いこと、要点が遠いこと、その情報いらないこと、山のごとし。
「説明しておいて」と妻に託しておいて、妻が説明してくれて決まりかけたころにやってきて、「違うでしょう、あれを見せなさい」と言って白紙に戻し、そして妻がした説明をもう一度する、などというイベントが目の前で繰り広げられ、昼時間を大幅にすぎてお腹がめちゃめちゃ減っていたわたしは、だんだんイライラしてきた。

だったら最初からいろやー!
そして、またどっかいくのやめろやー!

妻もところどころイラッとしていて「それはさっき説明しました」「どれがです?」「なにがです?」などと言っており、この夫婦は大丈夫なんだろうか…とおもっていたら、ふと、ずっと真顔だったおっさんが頬をゆるめて笑って、しょうもない冗談を言った。
妻は、カラッとした笑い声をたてた。
先輩も、わたしも、おっさんが可愛くて、笑ってしまった。
に、憎めねー!ずっるー!おっさん、ずるー!

おっさんたちが席を外したときに、先輩が笑って「山口のパパママのやりとり思い出すわー」と言ってて、なんだかしんみりした。
そういえば最初から先輩は、イライラもせず、「どーぞ!」って感じで見てたなあと。
山口のパパさんママさんは、先輩の祖父母にあたる。(ばーちゃんって呼び方は嫌だからママって呼んで☆って言われたのがはじまり。わたしもそう呼んでいる)
パパさんは一昨年亡くなってしまったのだが…そういえば、パパさんママさんもプチケンカをしながらも仲いい2人だった。「あれとってこい」「…はいはい」みたいなやり取りしてたなあと。
イライラすることもあるけど、やっぱり笑っちゃう、みたいな。

そう見ると、親戚のおじちゃんおばちゃんを見てるような気持ちになり、まあしゃーないかと思えて、イライラは消えて行ったのだった。(腹ヘリがピーク時を越した、というのもある)

そして、店を出た我々は一目散に、駅前のスタバで食べ物を購入したのであった…。

後日談であるが、そのとき「これだけは守っていただけないと、会社からお金がおりないんで…」って再三お願いしたのに、全然それを守ってない見積もりが昨日きたんだが、先輩は「ああ、あのクソみたいなメールな」とイッラーとしてて、平日の先輩と、休日の先輩は、余裕が違うんだな…と感じた。
でも、その返信が「だから言ったじゃん!!」みたいなイライラを全然感じさせないもので、大人の社会人だのうとおもった。

そんなこんなで買えた家具は、今週中に届くと思われる。
生活がはじまっていく。