日本ドラマ好きトロイ先生

前のウッツな記事がずっと上に来ているのも嫌なので、べつの話題を。
 

図書館英会話が夏休み中なので、まだちょっと残ってるマンツーマン英会話のほうを再開した。

今日はトロイという日本ドラマ、特に『相棒』好きの先生に当たった。

ただひたすらに、話したことを記録しておく。

 
★先週水曜日以来の英会話だったんだが、今日はよりいっそうスピーキングが貧弱だった。もう全然文章で組み立ててしゃべれなくて、カタコト。
ふう、もうすぐ5ヶ月…(ガクブル)
 
★トロイの英語が速いので、正直だいぶわかんなかったんだが、途中から言葉尻をとってオウム返しすることで、会話に参戦した。
これは、わたしが日本語で使う手でもある。
(聞いてるぜ、ここまでわかってるぜ、そこもっと聞きたいよ、などを言いたい)
 
★トロイは相当な日本のドラマ好き…というか「相棒」好きなんだけど、今日はヤクザ映画も大好きであることがわかった。刑事もの、侍もの、ヤクザものが好きらしい。
 
★今日は仲間由紀恵の話になって(今ごくせん見てるらしい)、仲間由紀恵は超可愛い、けど最近年をすこし感じるような?という話になった…はず。ちなみにトロイは異常な荻野目洋子好き。(相棒にもゲストで出てて、その回がすごく深いストーリーでよかったらしい)荻野目洋子天海祐希がある地点から年をとってないという摩訶不思議について力説していた。
そこに加えて今日は深津絵里の話も出て、彼女は昔より今がいいという点で意見が合った。今はアダルトな魅力があると。(なんかもっといい形容詞を言ってたんだが、アダルト以外全部忘れた)わたしも「今の彼女にはとても色気がある」と言いたかったのだが言葉が出なかった、セクシーでいいのかな、なのでアダルトをオウム返しした。
 
★相棒の話のつづき。
相棒は、大好きではあるけれど悲しい話が多すぎるとおもう、とトロイは言った。
犯人はこうこうこういう事情で、殺さざるを得なくなる…のようなやつが多いと。
「でも、犯罪者は悪い性質を持っていたから犯罪を犯す。それ以上でもそれ以下でもない時がある。なぜも何もない。それがリアルだと思う」
と言ってて、事件が起こったとき、「なぜ」を追いたがるマスコミを思い出して、ちょっと考えてしまった。
 
★先週末何をしたのかという話になって、日本の友人がこちらの大学に今通ってて、その彼と会ったよと答えた。何を話したか言おうとおもい、週末を思い返して、「こっちでは日本の男性はモテないらしい」と言ったら、うなづいていた。日本というかアジアの男性がモテないらしい。逆に、日本やアジアの女性はモーストモテるらしい。これもよく聞く。
だが、今日トロイはそれに加えて、「アジアの国の中でもあるホニャララ国とホニャホニャ国の女性は別だ」と言った。それは初耳だった。
「それはその国の女性が気が強いから?」と聞いたら、すこし難しげな顔をして、「ここから言うことは一般論ではなく、僕の周りのひとびとの経験から言うことだ」と前置きして、「でも、結構な人数がそうなってるから、たぶん本当」とも言った。
ホニャホニャ国の女性は、結婚するまではすごいナイス。でも結婚した途端に豹変し、夫にガーッと意見し、ガミガミと怒り、夫は次第に沈黙していく…という話だった。
ホニャララ国の女性は、自分の知り合いはそういったイメージとは違う穏やかなひとだった。だが、その女性と友人が結婚することになり、ふたりの結婚式に出席した際、その女性の両親がテーブルに座ってたんだが、恐ろしい勢いでしゃべりまくる母親と黙りこくった様子の父親の姿だったらしい。「ヘイ、あれが未来の君たちの姿だぜ!」と新郎に声をかけにいったと言っていた。
トロイは自身の結婚生活に関して、小さなことにしては基本的には全部「君のやりたいようにやればいい」と譲って、シリアスなことだけ議論すると言っていた。
あと、compromiseという言葉を教えてくれた。
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この図みたいな意味らしい。わ、か、る。「この考えを大事にしろ」と親に育てられ、大学ではもっぱら議論する二人の中に入る役ばっかやってたと言っていた。
 
★今日の英語の単元で、
A"What's new with you?"
B"I have some good news."
A"Really? What is it?"
B"I just got a raise!"
A"Congratulations!"
というような会話文(一部)があったんだが、先生はこの「昇給したんだ!」と嬉しげに言うBは「ゲヒン」だと言っていた。(日本語でそう言った)
この文には絵がついており、どうやら社内であり、この二人は同僚関係なようだ、と前置いた上で言う。
"good news"と言ったら、普通はこのしゃべっている相手である人にもgoodが関係することを言うのが普通らしく、これは「お前だけかい!」みたいなことなので、このBは下品だという話であった。相手は「へえ…俺は昇給してないけどね…」とウッとなるかもしれないと。
これが親友同士とか、もしくは"big news"だったらまあわかるけど、と付け足しつつ。
ちなみに"bad news"の方は、自分だけに関することでもいいそう。
なんかこのニュアンスわかるなあと思ってたら、「日本人にこの話をするとすぐに分かってくれる」と言っていて、やっぱりと思った。
ちなみにbad newsの方で人が亡くなったりした場合には、かける言葉としては、一般的に言われてる"That's too bad."では十分じゃないらしく、"That's terrible."というそうだ。"I'm sorry to hear that."も"I'm really sorry to hear that."になるらしい。日本でもそういう時言い方変わるでしょ?と言われて、確かにと納得した。
その後いかに心がこもらない"Congratulations..."を口にするかを練習したが、わたしのほぼ口を動かさないやつにウケてくれたから、今日は英会話に行ってよかったとおもった。
 
★"bad news"の話の流れで、ロビンウィリアムズの話になった。
あの人好きだったなあ、と言うと、「僕も好きだった。でも、映画よりもstandup commedyの方が彼の真骨頂だったとおもう」とトロイ。知らなかったので聞くと、どうやら日本で言う笑点に近い…らしい…?漫才かと思ったけど、もっと即興なのかな?
「映画では俳優は映画の一部にすぎない。映画というコンテナーの中で彼らは振る舞うから制限がある。でも、standup commedyは違う。自由。彼はものすごく頭の回転が速かった。客席のハプニングさえも即興で一流のジョークにしてしまう」と言ってたとおもう。
映画よりも彼自身をより知ることができる?と言ったら、そうだとうなづいてた。
「ほかにも、映画のジムキャリーはべつに好きじゃないけど、standup commedyの彼はクレイジーで自由で最高だ」と言っていた。
 
★途中から昭和の日本映画について話題がうつり、色々教えてくれた。熱く、熱く。
三船敏郎」「仲代達矢」「成瀬巳喜男」「早川雪洲」は世界でも名が知れた俳優。
黒沢明の映画は素晴らしい。おすすめは「蜘蛛巣城「乱」
あと「薔薇の葬列」という映画も、世界的に有名だと言っていた。
New Wave」を知っているかと言われ、知らないと言うと、フランスやイタリアで起こった映画のムーブメントだと教えてくれた。
日本の古い映画はその流れになんら遜色がないぐらい評価されているんだよ、と言っていた気がする。(ああ、でも、このNew Wave云々かんぬんはあんまり聞き取れてなかった気がする…ちがうかも)
 
★「日本にはいっぱいいいものがあるから見た方がいいし、知ったほうがいい」とトロイ。これは呆れて言ってるんじゃなくて、「いいから見てみて!」と言った感じで。見てみようと思った。そういう風に世界で認められているものを、もっと知りたし。っていうか映画自体もっと見よう。
(でも、トロイはオタクだと思うから…そこまでは知らないでいい気もする)
 
★授業終わりに、今日は英語で日本映画のレクチャーをしてしまった、とちょっと嬉しそうに言っていた。でも、わたしもそういうのがすごい面白かった。もっとそういう方向でも英語に触れる機会を増やしたいなとおもう。(英語を学ぶためじゃなくて、べつの何かを学ぶための手段として英語に触れる)
 
★どうでもいいけど、トロイは哲学(特に政治哲学を最終的には勉強)を大学でやってたらしくて、うっかりわたしが大学1年のとき哲学科にいたよと言ったばっかりに、たまに哲学の話題をふってきて、難しすぎて日本語でも全然わからないだろうし、そしてもっとちゃんと勉強してればよかったなあと後悔している。でも、今からでも遅くないか。
 
★今日のことは記憶がフレッシュすぎて、箇条書きにしたら恐ろしい長文になった気がしている。