自由の女神はまだ遠く

この間の日曜日、先輩と自由の女神を見に行くかー!という話になり、地下鉄に乗って、自由の女神へのフェリーが出ているバッテリーパークという公園までいった。
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こんなふうに、小さな噴水がいくつかあって、それで水浴びや水遊びができるような場所があった。
子どもたちは水につっこむ、つっこむ。
お互いに「行ってきてもいいよ」とすすめあうが、しょせん見るだけ。「ッキャー!水、気持ちイイ☆」といった風ではしゃぐ子を遠目で見てる。とても気持ち良さそうだった!

フェリー乗り場をのぞくと、観光客が多いのかめっちゃ人で混んでいた。
ちょっと待つぐらいで乗れそうならいってみようかと、列の終わりを見極めにいくが、あっさり心折れる。
なぜなら、この日は本当に猛暑と言っていいほどの真夏日だったのだ。それはもうじりじりと音がしそうなぐらいで、髪がこのままプスプス言い出すんじゃないかというぐらいに熱くなってるし、首筋はなんかひりひり通り越して痛いし、日差しが眩しい☆どころじゃなくてなんか眼球を刺してくるような凶暴さだし。
あっさり我々はあきらめ、海沿いの手すりによりかかって、はるか彼方の自由の女神を眺めたのだった。
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でも、あんまりそんなに見たい気もしないのは、どうせ奈良の大仏と同じようなもんだろうなってどこかで思ってるからだろうな。(両者に土下座すべき)
こうして遠くから眺めるぐらいの距離感は、今のわたしとアメリカの距離的にちょうどよい気もした。
あ、そういえば、空に溶けるビルを発見した。すごい溶けっぷりなんだ、それが!発見できただろうか?
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その後、ウォール街を見に行った。
ウォール街は威厳ある古い建物がいっぱいあった。(語彙の貧困ぶり)
先輩の銀行はなんでウォール街にないのか、と軽い気持ちでなじったら、ウォール街はアメリカの銀行しかないのだという新情報を返された。「僕たちのような外様大名には入れさせてもらえない土地なのだ」と。なぜこんなことを書いたかというと、外様大名って懐かしすぎる…とちょっと口に出してみたい日本語だなとおもったからだ。

てくてく歩いていくと、牛の石像に出会った。ポージング的にやたら尻が強調されてて、顔の隣に並んで写真を撮る人もいたが、尻の隣で写真を撮る人も多くいた。
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これ、今調べたらチャージングブルという雄牛の石像で、金融街の象徴的存在らしい。「俺の株価は止められないぜ!」的な意味で、この戦闘的なポージングらしい。
尻とかに注目してる場合じゃなかった。

その関係だが、歩いている途中にいろいろ現代アートがあったよ。
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これは「4つの木のむれ」って言うらしい。
「意味わかんないなー。なんなん、これ」と言ったら、「意味などあると思ったか!」と怒られた。
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これは「レッドキューブ」っていうらしい。
イサムノグチってひとの作品らしいから、日本のひとがつくったやつなのかな。これ、ちょっとファッショナブルでいいよね。と、急に肩を持ち始めるわたしである。
うん、というか、あの一点でこのでかいのを支えているの、なんかよくよく考えるとすごいな。

先輩が先週のゴルフで腰をやってしまい、長い距離が歩けないため、ちょくちょく休んでたんだが、市庁舎近くの公園でヤツに会ったよ。

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リス!
食べるのに夢中で、だいぶ近づいたのに逃げなかった。
でも近づけば近づくほど、こいつはファンシーな存在じゃなく生々しい生きる獣なのだということを思い出す。
噛まれると狂犬病になる可能性があるらしいので、今はもうナウシカのテトみたいにすることなんて考えてない。

最後はチャイナタウンにいったんだが、普通のブランドショップとかが多くてあんまり思ったよりチャイナ感を感じなかったのと、歩いているひとびとの感じが強そうでなんかヒヨってきたのと、もうずっと歩いててヒジョーに疲れたので(これが一番)、4分ぐらい歩いて駅を見つけた瞬間「もう帰ろっか」「そうしよう」と言ってろくに見ずに帰った。
今度、もっと元気そして勇気があるときに来よう。