銀行と二郎とヨガ

これは木曜の記録。三本立て。

その一、やたら忙しい先輩の代理人として、郵便局にお金を全額下ろしに行った。その分を海外生活用の口座に入れるためである。

対応してくれたおねーさんは非常に誠実そうな、おっとりしたいいおねーさんであった。(今考えればおそらく年下…視点としてのわたしが成長してなさすぎる)

しかし、わりと2時間ぐらい作業にかかり、もうすぐ終わるらしいんだが、そろそろ駅に向かわねば次の約束に間に合わないという時間になってきて、ちょっと焦ってきた。

そんなとき、新たな新事実が発覚し、どうやらまた委任状という紙切れに、先輩に直筆で書いてもらわなきゃいけないことが出てきてしまった。

おねーさんのせいじゃないんだが、なんかどうやらこの2時間の作業が全部パーになるらしく、また同じことを明日しなきゃいけないらしい、しかもその前に今日行わねばならない修正作業も結構時間かかるらしい、いや、もう出なきゃなんだけどなあ。

その事実にイラッとしてしまって、やり場のない感情がオーラとして染み出てしまったんだろう。めっちゃ謝られた。おねーさんを守るように出てきた、おねーさんの上司が対応してくれた。とりあえず作業の終わりをまたず、帰っていいことになったんだが。

店出た後に「タモリならこんな対応しない…」と自分を恥じた。なんか最近感情のコントロールが全然できてなくて、相手を傷つけてる気がする。

同じ結果にもっていくとしても、そこの態度で必要以上に相手を圧迫することないのに。普通なそぶりで、「あーそうなんですかーでも、このあと予定あるんで待てないんですけど、どうしたらいいですかねー?」みたいな。

なんだろう、たぶんそうできなかった気持ちには、そうしたらわたしのモヤモヤの感情が相手に伝わらず、なかったことになっちゃうからがあるのかな。

むっとした態度には「それ嫌なんだけど、そのことについてはどう思う?」みたいな問いかけが混じってて、それについて相手が謝ったりすることで、ある種そこで消化してるんだ。一言言ってくれたら満足するレベルのやつ。

「まあ、いいんだけど!」って言いたいだけの、知ってほしいだけの。

たぶん、でも、この考えは、自分の気持ちをすんげーー大事にしちゃってるやつなんだよなあ。

自分より相手見てたら、相手によりそえてたら、自分の感情にそぐうより、しゃあないかって思える気持ちのが強い気がする。

と、ここまで考えてきて思った。

わたしはどちらがいいんだろう、つまり、どちらがより良いのだろうという話だとおもってきたが、これは美学の問題なのではないだろうか。つまりポリシーの話なんじゃないだろうか。

何を美しいとするかの話なんじゃないのか。良い悪いでなく。

だとしたら、ひとつ、答え。いらっとして相手を恐縮させてるわたしは美しくない…。

スマートに意見を述べるひとになりたい。

 

その2、昼は約束があった。

後輩が二郎というわりと特殊なラーメン屋でアルバイトしていたことがあって、わたしは三年前ぐらいから、行ってみたい!と言っていた。

最近のわたしのテーマとして、約束を大事にしよう、があり、というかやっぱ食べてみたいというヨダレのような心があり、そしてその後輩と二郎に行くというイベントはとても楽しそうだったので、郵便局での自分のふるまいに落ち込みながらも、向かった。ちなみに、唐突だが、この日はわりと大雨だった。

待ち合わせ場所は、以前働いていた会社のビルなのだが、わたしは辞めてからというもの、このゾーンに近づくのがとっても気まずい。なんか、楽しいときだけやってくるようないいとこどりしてるひとみたいだからだ。調子いいやつっぽいな、自分…と思ってるからだ。よって、いつも柱の影でコソコソしている。

後輩Kは後輩Hを連れて現れた!この二人のコンビが好きなので、より嬉しくなる。そして、「タクシーでいきましょう!」と言った。雨が降っていて、だいぶ距離があるからである。わたしは、なんて贅沢なツアーだろうかと思った。しかし、がぜんテンションがあがった。二郎ツアー素敵!

タクシーの中で、最近の会社の話を聞く。とあることについて、事実を知ってしまい、やっぱこいつ発想が普通じゃねーな…としみじみした。普通の人は片手が空いててもそんなことしない。

二郎についてのルールにドキドキしながら入る。「野菜マシマシ」とかいろいろ呪文があるのは知ってるが、どうやらふつうのときは「そのまま」と言えばいいようだ。

後輩Kから、以前別のひとを連れてきた際、そのひとは食べきれない状態で「帰れ」と言われ、口をモゴモゴさせながら去った…ということがあったと聞いていたので、わたしは自分もそうなる未来を想像しおびえたため、前日の夜はスープしか飲まなかった。

「麺少なめ」ができたのでそれにする。でてきた。麺太いなー!麺少なめでも、ふつうのラーメンぐらいの量。味は醤油なんだろうか。時間内に食べきれるかおびえていたため、全員の分がそろう前に食べ始めるわたしであった。

しかし、当初想定していた味よりもずっと食べやすく、ふつうにおいしかった!これは食べきれそうだと思いつつも、わたしはぼーっとしているときのほうが胃に物が入るので、せっかくだから後輩Kとの思い出でも思い返そうと試みる。

後輩Kはわたしがトレーナーをした、いわば教え子であった。はじめの思い出。自己紹介パワーポイント資料の作成を手伝う。そうだ、そのときのネタが二郎であった。その時にきっかいな呪文を知ったのだった。なんだったか?なんだったか?

そう思っていたら、食べ終わっていた。残念ながら、後輩Kとの思い出走馬灯は二郎の呪文のところでクライマックスをむかえてしまった。また、今度。

そして、またタクシーをつかまえ戻る。なにせ後輩2人は傘すら持ってきてない。

またタクシーの中でぽつぽつ。

もともと週2とかで二郎に行ってる時期もあったらしいふたり。「タクシー使うとかなったら、もっと行っちゃうよな」とか言ってるのを聞いて、正気じゃないとおもった。男の子って不思議だなあ、美味しいがかぶる部分もあるけど、やっぱなんか味覚とか好きなもん違う気がする。

わたしはそのあと別の友人と約束があったので、ふたりに手を振って去る。なんだか照れくさくて二郎をありがとうとかしか言えなかったが、後輩2人と行けたという点が非常に重要な点であり、超会えてよかったわーということがちゃんと伝わっただろうか。不安。わたしのテレ症は人間関係に支障がでるレベル。

 

そして、ラスト。

大学の友人とヨガに行く約束があった。友人が今ヨガに通っていて、わたしも紹介という形でなら一回だけ無料にできるというので、そりゃー素敵と行くことにしたのだ。

「なんか日本でやり残したことあれば付き合うよ」

と言われていたのだが、あんまり思い浮かばなかった。あえて言うなら、小鳥カフェと山に登るぐらい。でも、靴パンプスしかもうないし、この友人、全然鳥が好きじゃなさそうなイメージ。可愛いとか思わなそう。鳩とかも嫌いそう。そしたら、友人がヨガの話をしてくれて、それいいなあと思ったのだった。

後輩たちからは二郎のあとにヨガは出るんじゃないかと言っていたが、わたしもわりとそれを心配していたが、思ったより余力がありそうだった。ただ、無茶はやめようとおもう。

ホットヨガっていうんだろうか、熱い岩盤の上でポーズをとっていく。汗だらだら。体の硬さがハンパなく、もうちょっと無理して伸ばそうかとおもったが、無理すると出るを合言葉に、無理がない程度にやっていく。

でも、デトックスコースということだったけど、あんまり無理なくついていけてよかった。体がぽかぽかする。

タオルが借りれて、シャワーも浴びていけるので(シャンプー、リンス、ボディソープそなえつけ)、とてもさっぱりした。眉毛も流れ落ちる。メイク皆無になる。もちろんメイク道具持ってきてない。原宿ですっぴんという、よりコソコソしたくなる気持ちだが、もう友人と話すしかあとは予定がないので、いいやーという気持ち。

その後友人と喫茶店でしゃべる。いろいろ話したが、友人の中で残っているのはチャックの話だけな気もしている。

この友人は「わたし、すごいっしょ」とまったく嫌みなく言える人間で、それがとっても可愛く面白く、いわばチャーミング(久々に聞いたワード)な子なのだ。変わってるけど、その変わり方が心地よい。論理的なのに感情的で、尽くすタイプ、でも寂しがりや。なんで仲いいんだろう。その子が日々発見する、思うことを聞くのが好きだからな気がする。一般論じゃない、その子の発見が。とても人間らしいと思うから。

 

そんな感じの一日であった。あ、夜は先輩とボルシチ食べた。先輩が疲れすぎてやばかったので、今度カラオケにいこうと誘った。

今、なぜこんなに長くなったのだろうと考えている。これはブログとして失格な気がしている。