ドタバタな出発と毛玉と実感のない離陸

これは7日、月曜の記録。
出発の日。

この日、わたしは3時半に起きた。
早めにシャワーを浴びて、残り分をやろうと思っていたからである。
スーツケースには大体ものを入れていたが、部屋自体の片付けなどがすんでなかった。
のたのた作業をしていると、LINEのメッセージ着信の音。(マンション内はWi-Fi環境なので、LINEは使えた)

「あと10分ぐらいで着きそう」

…………?

時計をみてみると、まだ四時半である。
あれ、五時半って言ってなかった!?

どうやら念には念をで、早くでてくれたらしい。
ありがたい、ありがたいが、早すぎるよ、父さん…!

そして、さしてまだ片付いてない部屋に、両親がやってきたのであった。
どどどどどどどうしよう。

両親はあまりの片付かなさに驚き、「ゆっこさーん」とか呆れの声を連発させたので、「いや、だって5時半て!」「それにしたってさー」の応酬を繰り返した。
でも、たぶん前日にほとんど終わってるべきなんだ。
あー、悪いことした。わたしはいつまで子どもでいるつもりなんだ。しっかりせねば。

そして、母さんらの大いなる手伝いにより、部屋が無事片付き、スーツケース計4つ、ゴルフバックひとつを車に詰みこみ、成田空港へと出発した。

この日、高速道路で見た朝焼けはとっても綺麗だった!
あと、母さんは本当によくしゃべる。

そして、空港で無事荷物を預け、朝ごはんに茶漬けを食べ、時間まで喫茶店的なところでまったりすることにしたのだが…。

母さんがわたしのカーディガンを見て、「それ、ちょっとひどすぎるよ」といい、わたしはうろたえる。
えっ、ひどいって何が?
「最初見たとき、えっ、ゆっこ本気!?って思ったよ」と真顔で言う母さん。
父さんも笑いながら「いや、俺はてっきりパジャマがわりに着てると思ったからさ」
どうやら毛玉がすごすぎるらしい。
そして、本当におそろしいのは、わたしがこの服をなんらひどいと思っていなかった点である。
金曜の日記の敏感鈍感について言ったが、確かにわたしはこれは鈍感すぎるかもしれない。もはや罪。
ていうか、そんなゴミみたいな服、わたし先輩の実家にきてっちゃったことあるよ!!
たぶん、ほかにもいっぱいやらかしてんだろうな。

あまりに恥をかんじたため、空港にユニクロがあったので、そこでカーディガンを買い直した。
おそろしい。自分のおそろしさは、底知れないと思う。

あとは「液体100mlまでって、あれ洗顔のチューブにもあてはまんの!?」事件とかが勃発するも、どうにか解決していく。

そんなこんなで搭乗時間。
無事手荷物検査も抜ける。無事通ったよーと振り返ると、もう両親の姿がなかった。
もういっちゃったのかなーと思ってエスカレーターを降りようとすると、エスカレーターの上に窓があり、そこから両親が手を振っていた。
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両親は満面の笑みで手を振っていた。そして、先輩に向かってお辞儀をした。
なんだかとてもしんみりした。
わたしにはもったいない親だ。
見えなくなってから、先輩が「両親じゃのう」と言っていて、いや、本当に親だなあと思った。

そして、出発である。
先輩のおかげでビジネスクラスに乗れたので、おまけの身ながら、すごくいい思いをさせてもらう。
すっごいいいマンガ喫茶の一室みたいで、ボックス席みたいな感じ。
ボタンを押すと、席がフラットになって寝ることができる。
だばだばしていると、いよいよ離陸のときが来ていた。

そして、離陸。
これで当分戻ってこないのだ。
戻ってこないはずなのに。
最後まで、実感はわかなかった…。