ホニャララな到着と歓迎会

これは、アメリカでの時間の7日、月曜日。

約13時間の飛行中何をしていたか。
ビジネスクラスのすごいところは何より、席がフルフラットになるところである。
まるで実感の沸いてないわたしは、なんと6時間も寝た。
あと映画を2本も見た。「永遠のゼロ」と「LIFE!(吹き替え版」。話がずれまくるので、ここでは感想を書かないけれど、わたしは「LIFE!」がとても好きだ!ちなみに吹き替え版ではさえない主人公が関西弁(ナイナイの岡村さんらしい)で、わたしはそれが「さらにいい!」と超気に入ってたのだが、レビューみたら吹き替え酷評されてた。。。あれっすね、人の好みって本当違うよね。。。

足伸ばしてよかったので、相当フリーダムな態勢で過ごした。
ごはんも美味しかった。和食洋食どちらもいただきました。
隣ボックスのおっさんが半永久的に貧乏ゆすりをしており、ブランケットとすれてシュシュシュシュ音がしていて、うるさいなーとおもっていたが、ヘッドフォンが大変よいもので音を遮断してくれたので、ストレスを感じなくすごすことができた。
おっさんも、自分の音に鈍感なんだなー。

寝たり映画を見たりごはんも食べてたら、あっという間に、ニューヨークに到着した。
月曜日の11時。出発したのと、だいたい同じくらいの時間に戻ってきた形。不思議!

どきどきしながら、席を立ち上がり、飛行機を降りて、空港を進んでいく。

第一関門、入国審査である。

黒人の男の人が、「あなたは17番、あなたは18番」という風に進むゲートを振り分けており、先輩とわたしは別のゲートに振り分けられた。

緊張しながらも、ビザとパスポートを出すと、係員の男の人が「ホニャララララ」と言い始めた。
やばい、全然わからん。
試しに、観光目的で来てるのかビジネスで来てるのかと聞かれたのかと思い、「ビジネス…」といってみるも、どうやらそういう問題じゃないらしい。
何度も繰り返してくれるが、知らなかった、何度繰り返されてもわからないものはわからないということを!
係員の男の人はだめだこりゃとおもったらしく、棚をごそごそとして、ある紙を取り出した。それには見覚えがあった。
(税関申告書?だと思われる)
それは先輩が持っていた。これをなんて伝えればいいんだっけ、えーと、えーと。
「マイハズバンド、ハブ!!(指差し)」
というクソみたいな英語しゃべったら、なんか納得したらしく、ほっとしてたら、今度は追い出される。
ど、どうしたら…と思って、係員のひとみると「ホニャララララ」と言われる。わたしの英語力マジでやべー。でもなぜかこのときは、「あ、先輩のとこ行けってことか!」と理解する。

そして、ちょっと戻って先輩を探すと、別のゲートでもう何か話を進めている模様。行っていいのか迷ってると、白人のお兄さんが「どうかしたのか?」みたいなことを聞いてくれて、さっき使った「マイハズバンド!(+先輩指差し)」コマンドを使うと、ああと納得されて、その場所まで連れて行ってくれた。
到着したあと、「あれ?」みたいな顔をしている先輩に、「どうやら家族は一緒に行かなきゃいけないようだ」と言うと、「さっそく冒険してきたようです」と返された。はー、無事一面クリアできてよかった。

先輩はそんなにしゃべれないんだが、リスニング能力が結構あって、わりと意思疎通できているようであった。わたしはその間もマジで「ホニャラ?ホニャホニャ」みたいにしか聞こえなくてめまいがしてきた。とりあえず、指紋検査のために、指をしめらせておいた。
とにかく入国審査は、無事先輩のおかげで抜けることができた。

次は、手荷物検査である。
この章を別タイトルつけるのであれば、「ヌードルパニック」である。
無事、スーツケース(+ゴルフバック)を見つけた我々は、次に待つ手荷物検査へと進んだ。
「中に食品が入っているか?入っているとしたら何が入っているか?」
みたいなことを聞かれたのであろう先輩が、「クッキー。ヌードル(うどん、そうめんの意)」と答えた。
そうしたら、食べ物が入っているスーツケースを開けさせてほしい、ほかに何か入ってないか確認したい、みたいなことになったのであるが…。
我々はこのとき、うどんをどのスーツケースに入れたかうろおぼえであったために、別のスーツケースを差し出してしまった。
そして、開けてみたら、うどんがなかった。
「ウェアーイズヌードル?」みたいな話になって、次々にスーツケースが開けられ、大捜索になる。あ、それはあの、関係ないんで、あの、それも、関係ないんで…。でも、結局そうめんとうどんを発見した係員のひとは、なーんだこれかーみたいな顔をしていた。

このとき、わたしが思い出していたのは、この間の小学校の友人6人で飲んだときのことである。
友人Fはアメリカに留学してたんだが、入国のときにスーツケースにカップヌードルを入れてたら、カップヌードルを開けられて、乾燥肉だけつまみだされて残りを返されたという笑い話。

あ、ヌードルってカップヌードルがないかを探してたのかなあ、と思った。

そんなこんなで無事空港のロビーに進むと、先輩の会社の上司と同僚の方が迎えに来てくれていた。
ひとりは日本人の方でTさんといい、もうひとりは中国系のアメリカ人の方でSさんと言った。
これから、わたしと先輩を仮の住まいまで案内してくれるという。
車に乗り込み、道を進んでいくが、かなりの渋滞がわたしたちを待っていた。
Tさんいわく「道路のつくりがよくない」そうだ。
Tさんは英語が超ぺらぺらで、Sさんとジョークを言い合い、アッハッハと笑いまくっていた。ジョークに関してはレベル高すぎてマジでわからん。でもTさんが「Really?」って言いまくってたから、わたしもマジかの代わりにつかう。
Sさんはゴルフが好きらしく、「オクサン プレイ ゴルフ?」のようなことを言っており、あんまりしないというようなことを返すと、こっちにいたらやる機会はったぶんたくさんあると思うと言われる。
先輩が、こんなわざわざ船便でもなくゴルフバックを持っているのも、さっそく5月の初めにあるコンペに参加するためらしい?みんなゴルフ好きだなー。

仮の住まいにつく。
マンハッタンの川べりのマンション、どうやらそこの24階らしい。た、高ー!でも、ほかのマンションもやたらと高層ばっかりである。その方が効率がいいからなのか?

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部屋には不動産屋さんの女の人(このひとも日本人)がいて、いろいろと部屋の説明をしてくれて、土曜日に本当に住む場所を一緒に探そうと言ってくれる。
誰かに直で質問できる機会もそうそうないので、去り際に呼び止めて尋ねる。
「ここらへんは、わたしひとりでウロウロしても大丈夫でしょうか?
この近くにふつうのスーパーとか、あれば日本食売ってそうなスーパーとかありますか?」
前者についてはここらへんは全然大丈夫らしい。というか最近のニューヨークは以前よりもずっと治安がよくなっているそうだ!
後者については、帰る道すがらに案内してくれるというそうなので、ついていくことに。
そこで、先輩の上司のTさんとは別れることになった。先輩は2時間後ぐらいに、お土産を持って、会社に行って、一通りみんなに挨拶をするらしいのだが。
「今夜は奥さんもいっしょにごはんを食べましょう。いろいろわからないだろうから」と言ってくれるTさん。ありがたす。

不動産屋さんに案内されて、徒歩10分ぐらいで無事日本食のスーパー「dainobu」に到着。
わたしは衝撃を覚えた。
ほとんど売ってるやんけー!ということである。
あ、でもやっぱりちょっと高い。
納豆とか、すごいいっぱい種類が置いてあるし、茶漬けは死ぬほどあるし、ポッキーとかもあるし。
全然今後も、日本料理がつくれそうである。安心。

そうして、部屋にとぼとぼと帰って、少し休んだ後先輩は挨拶をすべく出かけて行って、わたしは…何してたかな?たぶん寝た。

夜に先輩が帰って来て、飲み会に行こうというので起きた。「飲み会の人数増えた」と言われたので、反射的に帰りたくなる。これはとっとと酒を摂取して、人見知りスイッチをオフにせねばならない。8人ぐらい同僚の方が歓迎会をしてくれるらしい。いや、ありがたいことだ。

場所はなんと「有吉」という和風居酒屋だった!(やっぱり二軒目はここに落ち着くよね、と言う皆の行きつけのお店らしい)
ふつうに、居酒屋のつまみをいっぱい食べる。枝豆。刺身盛り合わせ。〆はそば。
同僚の方々は、みなさんとてもよいひとだった。先輩の元上司が偶然いて、そのひとは一見怖そうな人に見えて、カミさんの話をよくするたいそうモエ…可愛い方だった。
30、40、50台と年齢はバラバラで、先輩はその部署では一番下になるらしい?なんか、わたしは、とっても年齢の若い会社で働いていたので、これが結構新鮮である。
どうやら皆の話によると、先輩はこれからとても大変になるらしい。帰るの1時ぐらいだったりするらしい。でも、やりがいはあるらしい。英語はわりとしゃべらなきゃいけない環境らしい。
奥さん、何か困ったらなんでもいってくださいね。俺たちがなんとかしますから!こいつにがんばってもらうために、奥さんが元気でいることが大事だと思うんで。
みたいなことを言われる。
わたしは、まったく人に尽くすタイプではないが、わたしはわたしの足で立って毎日を楽しむこと、先輩を多少いたわること、はしようとおもったのだった。
うん、できることはしよう。

そんなこんなで、帰宅。
Wi-Fi環境は繋がっていたので、父さんに「着いたよ」と送ったら、わりとすぐに既読された。
あっちはもうだいぶ夜遅くだろうに。気になってたんだろうな。