講演であわよくば英語を学ぶ

わたしが元々好きだったことの中に、講演や対談を聞くということがある。

それは本を読んだり、ひとと仲良くなりたいというものとも根本が同じなのだが、ほかのひとが考えてること(特に今の自分にないもの)を知ることに、すごくドキドキするからだ。

英会話に行ってても、先生の世間話を聞くのが好きだったり、先生の趣味の日本映画レクチャー(?)受けたりするのが面白かったから、英語を学ぶためじゃなくて、何かを知るために英語を使うのは、わたしにとってはいい方法かもしれない…と最近思っていた。

ってところで、元々の趣味でもあるし、こっちで無料の講演会を探してたら、色々素敵な無料情報紹介サイトを見つけた。

たとえば、これ。


Free in NYC / nycgo.com

↑ここに美術館とか無料で行ける時間帯のまとめ載ってて、超しまったァーとおもった。

フリックコレクションとかこないだ普通に行って20ドルぐらい払ってしもうたよ。

で、わたしが一番いいと思ったのがこれ。


Free Events, Free Things to Do in New York City, NYC, today

項目ごとにいろんな無料情報が載っていて、たとえばtalkというところにわたしの一番行きたい講演情報が載ってるし、musicには無料コンサート情報があるし、workshopではジャグリングのやり方とか絵を一緒に描こう!とかもあったりする。

ただ、これは詳細情報知るにはお金が必要。

でも、1か月3ドルとかだったから、試しに利用してみることにした。

 

そして、試しに昨日はじめて行ってきた。

f:id:koma103:20140912020502j:plain

Barry Rosenthalというひとで、廃品とか植物でアート作品をつくってるひとのトーク。

かなりびびりながら行ったんだが…案の定アウェーだった!

会場はSalmagundi Clubという小さな美術館みたいな(時々絵画教室もやっているみたい?というか何気にここに展示されてる絵画がめちゃめちゃよかったん)ところだったんだけど、なんだろう全員顔見知り?ってぐらい仲良さそうなおじちゃんおばちゃんでいっぱいで、しかもワインとチーズも配ってたから、17時半開演って書いてあったのに、18時まで歓談の時間になっていた。(吐血)

立席とかではなく、ふつうに椅子に座ってられたので、まあやりすごせた。隣の人とも少しだけ話せた。明後日な返しをしてしまった、と後で理解してへこんだりもしたが。

で、18時からの開演。

スライドで写真や図を用いながら説明してくれたので、英語は分からないところのほうが多かったんだけど、いくらか理解できた。

(トークショーは遠くの座席にも聞こえるように、わりとゆっくりめに話すし、いいかもしれない。同時に、対談とかは話すスピードもいつも通りになりそうで、自分には難しいかもしれない、と思った)

何人かのおじいちゃんがたには退屈だったらしく、途中退席をするひともいたけど、わたしは面白かった。

植物をそのまま使ってアートにするところでは、この色合いや形を絵にしようとするととんでもない細やかさと丁寧さ、そしてそのための時間が必要とされるのに、植物をそのまま使うと、組み合わせとか配置の妙だけでいいんだなとおもった。(別にディスってるわけではない)ディレクター的な位置?

廃品のボトルとかを洗わずにそのまま置くことで、汚れという味が、綺麗な洗練されたものが並ぶだけでは作り出せない味を出している。たとえるなら、工場製品と手作りの何かの違いみたいなの。
『同じものを並べるだけなら、パソコンでコピー&ペーストで繰り返せばできる。でも、そうじゃなくて何かをお金を払ってでも欲しい思う作品は、そこに手間暇が感じられるものだ』…みたいなことをあるイラストレイターさんが言っていたのだが、この汚れが「手間暇感」「コピー&ペーストには出せない感」を出していると思った。

海に打ち捨てられた廃品をアートにする、そのメイキングを見せてくれたり。

一回頭の中でだいたいこんな感じと思い描いてから、実際に配置しつつ、「うーん、こっちにこれを入れたほうがいいかな」と詳細の最適を探していってるんだな。緑系のボトルを集めた作品にしようとそこまでは決めて、あとは並べながら収まりどころを決めていく感じ。
製造者⇒顧客⇒海(捨てる)の図式じゃなくて、製造者⇔顧客のサークルを作り出すのが自分のポリシーだと言っていた気がする。

作品すごく綺麗だったので、もし興味があったら彼のHPをチラ見してみてくだされ。

BARRY ROSENTHAL PHOTOGRAPHY - Home

 

まとめとして、行ってみてよかったと感じた。
最初の英会話のとき、先生に「毎日1時間英語に触れる機会をつくること」って言われて、でもふつうに暮らしていて、とても英会話ないときは1時間は無理だよ…スーパーの人と5秒で会話終わるよ…と思ってたけど、こういうの取り入れられたら総時間数は増えそうだ。

家でCDとか映画を見たりすりゃいいじゃない、と思うかもしれないが、なんというか生の、今目の前で誰かがしゃべってる英語のほうがモチベーションがあがるのだ。

そして、何より(ほぼ)無料なのが、素晴らしい。

f:id:koma103:20140912020531j:plain
待ち時間に飲んだアイスココア。うまかった。